「手」について
先日の手袋の記事にたくさんの反響を頂きまして、驚きと感謝を感じています。
この機会ですので飴細工師の「手」についてお話させてください。
飴細工師の手は綺麗でなくてはならない。
...幾度となく手を洗い、80℃の熱い飴を触り続ける手は、すぐにボロボロになってきます。
使い込んでいる指先の皮膚が固くなってくるのです。
よく足の踵が固くなり、カサカサしてくる。そんな感じです。
もちろん触覚が鈍りますので、作りづらくもなります。
手は毎日のようにケアをしています。自分の手に合うハンドクリームは必需品です。
そんな時の私流のケアは、手の皮膚をふやかして、軽石でゴリゴリ削り、ハンドクリームをします。あまりにもひどい状態の場合は、その後コットンの手袋して寝たりも。
ささくれも無くなり、おかげで綺麗な手になりました(笑)
特に冬は何度も手を洗う事と乾燥により、皮膚が荒れます。仕事終わりに皆でハンドクリームを塗りたくってから帰ってます。
あとは、怪我ですね。手に擦り傷や切り傷を作ってはいけません。なるべく手を怪我するようなことは避けてきました。もちろんそんな時は今までも手袋してやることはありました。
手袋付ける→作りづらい。では、いつも手袋を付ける→慣れる。手袋無しの場合でも普通にできる。と、いう感じだと思います。
そんな事も、今回の手袋の件を決断した要因に入っています。
もしも飴細工を仕事にしたい、でも手の皮膚が弱くて飴細工が出来ない。このようなことも解消できるとも思います。
そのような角度からも「多くの方々に飴細工を受け入れてもらうように」という思いが入っています。
これを期に手袋をして実演をする飴細工師が増えるのも、良い事ではないかと。
長々とお話してしまいましたが、暖かくお見守り頂けましたら幸いです。
吉原
- 2015.05.17 Sunday
- 吉原孝洋の書き込み
- 10:05
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- by あめ細工 吉原